2009年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月

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      ■  2009年(平成21年)12月31日(木)

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 禍福あざなる縄の如しとはいうが、一生涯に一度というようなことが、連なった大変な1年だった。

 多くの皆様にご心配をおかけしました。厚くお礼申し上げます。

 

 

「順境にいても安んじ、逆境にいても安んじ、常に淡々蕩々として苦しめるところなし。これを真楽というなり。万の苦を離れて、この真楽を得るを学問の目当てとす」

 

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      ■  2009年(平成21年)12月27日(日)

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  憂きことのなおこの上に積もれかし

 限りある身の力ためさん

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      ■  2009年(平成21年)12月20日(日)

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 12月議会も18日に終了して、休日。

 山頭火の「うしろ姿のしぐれていくか」気分が続いたが、得たものも多い。

 それがしの時間。

 この日雪降れり。

 「降る雪や明治は遠くなりにけり」

 ところで、司馬遼太郎が映像化することを嫌った「坂の上の雲」をNHKがやるのは、あまりに希望が見えないからか

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      ■  2009年(平成21年)12月14日(月)

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寂志左乃極尓堪弖天地丹

寄寸留命乎都久都九止恩布

 これは漢詩ではなく、歌人伊藤左千夫の歌を、島木赤彦が万葉がなに書いたもの。

 その歌とは、

  「さびしさの極みに堪へて天地に寄する命をつくづくと思ふ」

 「かぎりある命のひまや秋のくれ」(蕪村)

  あるとき、しみじみと自分を振り返る。人生とは、自分の生き方を噛み締めること。人生で最も大切な時間とは「命のひま」。

 

  さびしさの極みに耐える。

 

  山茶花の ここを書斎と定めたり(正岡子規)

 

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      ■  2009年(平成21年)12月11日(金)

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 かなしみ

        谷川俊太郎

 

 あの青い空の波の音が聞えるあたりに

 何かとんでもないおとし物を

 僕はしてきてしまったらしい

 

 透明な過去の駅で

 遺失物係の前に立ったら

 僕は余計に悲しくなってしまった

          (20億光年の孤独)

 

 

  今年の1年をあらわす漢字一字は「新」だという。

  新型インフルエンザに、新政権。

  女房にあなたの「新」よ、とハッパをかけられる。

 

 非牡丹お竜に「あなたは龍よ昇るのよ」といわれた高倉健の本に「あなたにほめられたくて」というのがある。

  私のほめられたい人は、「もみじ色づき秋が来る」などといっていたが・・・紅葉を目にして感じてくれただろうか。

 

 はかなくぞ明日の命をたのみける

 昨日をすぎし心ならひに

 

 心なき身にもあはれは知られけり 

  鴫立つ沢の秋の夕暮れ(西行)

 

 淋しい、淋しいと西行はたたみかける。心底寂しい

 

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      ■  2009年(平成21年)12月10日(木)

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  裏を見せ表を見せて散る紅葉(良寛)
 

 紅葉したもみじが散り行くのをみると良寛の句を思う。

 17歳で父をなくして以来、母だけだったので、東京で前原大臣に知事と新幹線陳情後、ホテルで娘たちの悲痛な声を聞いてから、さっぱりダメだった。

 自分でも本当にどうなることかと思ったが、やっと今日で回復できたようだ。

 ご心配をおかけした。

 

 幾山河越えさりゆかば寂しさのはてなむ国ぞ今日も旅ゆく

 山ねむる山のふもとに海ねむるかなしき春の国を旅ゆく

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      ■  2009年(平成21年)12月3日( 木)

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  本日より、職場復帰。

  議長就任パーティや母の葬儀の際には大変なご迷惑をおかけしました。

  心からお詫びとお礼を申し上げます。