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■ 2006年(平成18年)12月28日(木)
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福岡県の南、柳川がある。柳川は水郷で、北原白秋を生んでいる。
この柳川も、都市化近代化によって、水道が普及し、水の利用も少なくなり、水路が一部埋め立てられたり、有害物質も激増して、人から背を向けられた時、救済策として、大部分の掘割を埋め、近代都市にふさわしいコンクリート張りの都市下水路にしてしまう計画案がつくられ、市議会や県の承認も得て、補助金を受け、工費20億円ですすめられることになった。
昭和52年市長は施政方針で「柳川を近代都市にするため」とし、新たに都市下水係が新設された。その係長に任命されたのが広松伝。しかし、広松は、「何かがまちがえている」と思った。
柳川は市街地に掘割が造られたのではない。柳川が市街地を造ったのだ。
「柳川の水路は埋めてはならない」。
組織として決定し、議会も通り、県や国にも通っている事業であり、それを実行するために任命された係長が、疑問をもって、思いあまって、市長に直訴し、とにかく工事を6カ月猶予してもらった。
「水こそ、わが町、柳川のすべてであります。(略)私たちは、川が汚れたら蓋をする埋め立ててしまう、あるいは下水道ととりかえてしまうということは、汚濁や破壊にまかせることになることを自覚し、汚れたら美しくする、壊れたらなおす、さらに汚さない壊さないの思想に戻らなければなりません。」
広松は、「郷土の川に清流を取り戻そうー柳川市民への呼びかけ」を書き上げ、市長もそれを取り上げた。「河川浄化計画」は、連日のように住民に説明され、市民たちは市の熱意に動かされ、若い職員は仕事の意義を感じ、率先して汚い仕事もするようになった。
「多くの困難があったはずだが、あなたはどのようにしてそれを乗り越えたのですか」という問いに、広松は「私は心血をそそぎました」と答えたという。
よりよいものをつくるために。将来的なまちづくりにとって、何が最も有効か、どんなことが考えられるか、どんなアイデアがあるか、それをみんなで考えるから、まちづくりに思想が生まれ、熱意が生まれる。
「福井駅は何でもめているのか?」、と聞かれる。「もめている」としか報道しない異常な状態では、発想の貧困化を招くだけだ。
本日、仕事納め式。議会事務局の式に出掛ける。「御用納め」の方がお役所らしくて、よほど歴史もあっていいように思うのだが。
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■ 2006年(平成18年)12月25日(月)
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心をこめてお酒をつぐことを「思い差し」、その杯を受けることは「思い取り」。
忘年会ばかりだが、そういう気分はめったとないものだ。
生きて今いることのありがたさ。
メリークリスマス。
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■ 2006年(平成18年)12月24日(日)
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1週間のご無沙汰でした。
ディープ・インパクトはすごかったですね。
「馬でカネもうけした奴はないよ」と植木等は唄ったが、馬が好きになった人も多かろう。
ところで、クレージーキャッツといえば青島幸男だが亡くなった。
岸田今日子も同日に。
わがサッカー協会理事長、佐々木誠氏も急死され、県サッカー界の大きな損失となった。
「日本一のサッカー協会にしよう」といわれ、坂井市サッカー協会長の就任要請を受けたのはいいが、これから大変である。
議会は19日に終了したが、年末に来て、身近な人も相次いで亡くなられている。夜は忘年会、昼は葬儀、みたいな感じ。
本日はクリスマスだが、友人といたので、女房は機嫌が悪かったみたいだが・・・
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■ 2006年(平成18年)12月17日(日)
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雨は夜更け過ぎて 雪へと変わるだろう
サイレント・ナイト オーイェイ ホリー・ナイト
今晩から明日は雪みたい。
太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪降り積む・・・
予算特別委員会は延長戦に入ったみたいだけど、どうなってるのか。
福井市の議員で、なぜか3階を2階にするというと、キレる人がいるのだが、あれはイコール地上に電車が残るということになっているからなのだろう。
問題は、えちぜん鉄道福井口から福井駅。1キロちょっとぐらいだろうか?
都会では、よく歩くが、私は、動く歩道をつくって福井駅まで行くというようなことは案外いいのではないかと思う。屋根ぐらいはつくる必要はあるだろうが。
動き出したことを戻すようなことは、つらくめんどうなことで、このまま行ってしまえという方がラクであることは多い。戦争に行くときもそうだ。ここまできたから、仕方ない仕方ないと言い聞かせるようにして。
でも、安全性、機能性、将来の構図を考えたら、知恵を出す必要がある。
それをやるかどうか、実はこのエネルギーが地域づくりに最も重要なポイントなのだ。
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■ 2006年(平成18年)12月15日(金)
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部分でなく大局を 景気でなく経済を そして何よりも・・・人間を。
人間を無駄にする社会・・・。
恒常的リストラ。絶えざるリストラ。
ひどい時代になったものだ。
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■ 2006年(平成18年)12月14日(木)
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企業減税 家計増税でこの国はどうなる。
教育基本法改正・・・意味不明。
タクシーの運転手が、俵星玄蕃の浪花節を聞いていて、本日、討ち入りの日を思う。
「あらうれし 心は晴れる 身は捨つる 浮世の月にかかる雲なし」
大石内蔵助は、辞世にそうよんだ。
他人の評価に惑わされることなく、貫くこと。
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■ 2006年(平成18年)12月13日(水)
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西風は紳士、夜は休む。
北西風と正直者は、夜は働かない。(英語の言い伝え)
西風は朝飯を食うて立つ
西風と夫婦喧嘩は夜になるとやむ(日本の言い伝え)
外れた障子(しょうじ)と夫婦喧嘩は、はめればなおる。(近所の言い伝え)
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■ 2006年(平成18年)12月11日(月)
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月夜の浜辺
中原中也
月夜の浜辺
月夜の晩に、ボタンが一つ
波打際に、落ちてゐた。
僕は思ったわけでもないが
なぜだかそれを捨てるに忍びず
僕はそれを、袂に入れた。
それを拾って、役立てようと
僕は思ったわけでもないが
月に向つてそれは拗(ほう)れず
浪に向つてそれは拗れず
僕はそれを、袂に入れた。
指先に弛み、心に弛みた。
どうしてそれが、捨てられようか?
幸田文という字は、「なべぶたに猫のひげ」と父露伴にいわれたという。
「はたきの房を短くしたのは何の為だ」露伴は娘を叱りとばした。
娘の成人式の着物姿の写真を見て、父親として躾できなかったことを悔いる。
かつて、オヤジは青年団時代、着物の価値を問う活動を展開し、「無駄金を使うな」運動をしていた。
仕方がない 仕方がない 雪崩のように その時期がきたのだと。戦争の。
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■ 2006年(平成18年)12月10日(日)
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冬浪(ふゆなみ)の音の蓋(ふた)する町の上
伊藤柏翠
美しい村なんていうのは、はじめからあろうはずがなくて、人々が美しく住もうと思ってこそ村は美しくなるのである。
(柳田國男)
教育再生ねぇ。
その人が何を学び、どこに旅し、誰の話を聞き、何度口惜しい涙にくれたか、何冊の本を読んだか、どれほど美しい詩歌に接したか、「学歴」とは、そうした学びの歴史であり、どこの学校を出たかという「学校歴」ではない。
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■ 2006年(平成18年)12月7日(木)
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ふ〜。やっと「ほっとらいん52号」完成。
忙しかった。結婚式もあった。
祝 婚 歌
吉野 弘
二人が睦まじくいるためには
愚かでいるほうがいい
立派すぎないほうがいい
立派すぎることは
長持ちしないことだと気付いているほうがいい
完壁をめざさないほうがいい
完壁なんて不自然なことだと
うそぷいているほうがいい
二人のうちどちらかが
ふざけているほうがいい
すっこけているほうがいい
互いに非難することがあっても
非難できる資格が自分にあったかどうか
あとで
疑わしくなるほうがいい
正しいことを言うときは
少しひかえめにするほうがいい
正しいことを言うときは
相手を傷つけやすいものだと
気付いているほうがいい
立派でありたいとか
正しくありたいとかいう
無理な緊張には
色目を使わず
ゆったり ゆたかに
光を浴びているほうがいい
健康で 風に吹かれながら
生きていることのなつかしさに
ふと 胸が熱くなる
そんな日があってもいい
そして
なぜ胸が熱くなるのか
黙っていても
二人にはわかるのであってほしい
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■ 2006年(平成18年)12月5日(火)
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ユダヤが最も重視しているのが情報の管理です。各国の歴史教科書は
必ずユダヤかその下僕のフリーメーソンによる検閲を受けることになっています。
マスコミテレビ新聞雑誌もすべてそうです。もし、それに逆らうと、
マルコポーロのように必ず廃刊に追い込まれます。
いやもうヒトラーがいい人に見えてきたよ。こんな文章書いたら欧米では豚箱逝きで言論の自由など冗談冗談
マスコミ操作があるんだよね。いろんなところに。
やらせがあるんだよね。いろんなところに。
「自然界は完璧なものとして作られているものだから、そこには進歩する余地は残されていない。進歩したと思うのは錯覚である。何故なら、進歩したと勘違いするような状況を、人間が予め自分で作っていたのだから。」
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■ 2006年(平成18年)12月1日(金)
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本日より師走。
議会は代表質問終了。
本日は、21回目の結婚記念日。
「向き合って言うこともなし柿をむく」
ALDAYS 夕日の見える3丁目を見ながら、新聞を書いている。