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      ■  2006年(平成18年)1月28日(金)

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 「心正しからずば、剣また正しからず」。

 難を知る 時を知る 足るを知る 退を知る 命を知る

  

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      ■  2006年(平成18年)1月26日(木)

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 つきてみよひふみよいむなやここのとを十とをさめてまた始まるを (良寛)

 

 人は必ず死に、そして次の世代に生を受け継いでゆく。また人が生きるためには他の多くの生き物を犠牲にし、しかもそれらと共存しなければならない。さてそこで人間にとって何が必要であり、何が必要でないのか。実にシンプルな問いです。

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      ■  2006年(平成18年)1月25日(水)

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 養生の道は、恣(ほしいまま)なるを戒(いましめ)とし、慎(つつし)みを専(もっぱ)らとす。

 元気を誇りほしいままにふるまうか、天を畏れ慎むかどうか、これは一個の人間の上のみならず、一国の経済や人心の上にもあてはまる・・・。

 

  世にしたがえば、身、くるし。したがわねば、狂せるに似たり。

  されど、「勇往向前、一日は一日より新たならんことを欲す」

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      ■  2006年(平成18年)1月24日(火)

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 グローバリズムは、冷戦後の世界制覇を狙うアメリカの戦略に過ぎません。

 日本は、金銭至上主義を何とも思わない野卑な国々とは一線を画すことによって、「金で人の心が買える」というような人がいなくなるような「品格ある国家」を目指さねばならないと私も同感です。

 ナベツネさんが、市場原理主義者を批判し、首相の靖国参拝を批判するというのは、驚きだが危機感なのだろうね。

 無定見さに、何でもありの風景に、無批判に、劣化していく国家に。

 

  アメリカからの独立を勝ち取らねばならぬ!

   アメリカ債権を奪取して、国家破産から脱却せよ!

   花は桜木、人は武士。

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      ■  2006年(平成18年)1月23日(月)

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 死は前よりしも来らず、かねてうしろに迫れり。人みな死あることを知りて、待つことしかも急ならざるに、覚えずして来る。沖の干潟はるかなれども、磯より潮の満つるがごとし。

 四季は定まれる序あり。死期は序を待たず。(155段) 

 

 友人が入院・手術するという。人間50年。50という年をもってあとは余白とすべきか。

 されば、

 日暮れ、途(みち)遠し。吾が生すでに蹉跎たり。諸縁を放下すべき時なり。(112段)

 ということもぼちぼちと考えねばならんなあ。

 

  ところで、県民参加用の予算とは何か?子どもにおもちゃを与えるようなものか?

 県民参加とは、そういうものか?

 

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      ■  2006年(平成18年)1月19日(木)

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金属をも切断するほどの堅い友情、首をはねられてもその友のためなら悔いないというような友情を、断金の契り(だんきんのちぎり)、刎頚の交り(ふんけいのまじわり)、という。 そう呼べる友はいるのか見渡してみた。

 明日は女房の誕生日だとさ。

 「ワイは、エエ調子やなァ。

 ワイはオマエといてる時がいちばん、エエ調子やねン。

 ワイはいてもうても、オマエ離さへんデ。かめへんやろ。」

加山雄三が歌った「君といつまでも」のセリフ

「幸せだなァ……僕は君といる時が一番幸せなんだ

僕は死ぬまで君を離さないぞ いいだろ」を大阪弁で言うとそうなるらしい。

 

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■  2006年(平成18年)1月18日(水)

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 人間の一生などというものも、永遠の時間からすれば瞬時に過ぎない。だが、瞬時だから価値がなく、永遠だから価値があるというものではない。瞬時の中に永遠が通えば、それは永遠にひとしい。人間にとって「静かな眼、平和な心」のほかに、、どんな価値があろうというのだ。

青春とは人生のある時期ではなく、心の持ち方をいう

青春とは人生の或る期間を言うのではなく心の様相を言うのだ。
逞しき意思、優れた創造力、炎ゆる情熱、怯懦を却ける勇猛心、安易を振り捨てる冒険心、こう言う様相を青春と言うのだ。
年を重ねただけで人は老いない。理想を失う時に初めて老いがくる。歳月は皮膚のしわを増すが、情熱を失う時に精神はしぼむ。苦悶や猜疑や、不安、恐怖、失望、こう言うものこそ恰も長年月の如く人を老いさせ、精気ある魂をも芥に帰せしめてしまう。年は70であろうと、16であろうと、その胸中に抱き得るものは何か。
曰く、驚異への愛慕心、空にきらめく星辰、その輝きにも似たる事物や思想に対する欽仰、事に処する剛毅な挑戦、小児の如く求めて止まぬ探究心、人生への歓喜と興味。
人は信念と共に若く、疑惑と共に老ゆる。
人は自信と共に若く、恐怖と共に老ゆる。
希望ある限り若く、 失望と共に老い朽ちる。
大地より、神より、人より、美と喜悦、勇気と壮大、そして威力の霊感を受ける限り人の若さは失われない。これらの霊感が絶え、悲嘆の白雪が人の心の奥までも蔽いつくし、皮肉の圧氷がこれを固くとざすに至ればこの時にこそ人は全くに老いて神の憐れみを乞う他はなくなる。
                                            (松永安左ェ門 訳)

 

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      ■  2006年(平成18年)1月17日(火)

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  「機事あれば機心あり」という。

 機械を使う仕事(機事)が増えると機械に頼る気持ち(機心)が生まれて、ますますそれに頼ろうとする。

 機械に頼るばかりになったら、どこに人間の精神が残るのか?

 機械の発明で、人間はもっと楽になって、一週間に一日だけ働けばいいくらいの余裕をもてればいいのだが、機事が機心を増大させ、機心が仕事をいよいよ増やしていく。「何のために」という目的意識を持たない限り、人間らしく生きることがいよいよ困難になっていく。

 

 パソコンを娘たちが使うようになって、やたら動かなくなったり、急ぐときに限って、機能しない。

 講師に招かれたのに、つぎはぎだらけの資料になってしまった。

 機事に追いまくられながら、機心のまま死んでいくとすれば、まさに文明の逆説。

 あ〜。何しに僕は生きているのかとある夜更けに一本のマッチとはなしをする

 夢見たものはひとつの幸福、ねがったものはひとつの愛(立原道造)。

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      ■  2006年(平成18年)1月16日(月)

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 最近、どこに行っても「太った」といわれ、昨日、プールでも、しみじみとご婦人からいわれたので、二日間禁酒で、夜は軽食にした。

 酒はどうも胃を麻痺させるようで、食べすぎます。血液検査はなんともなかったようなので、真面目に取り組もうと思います。

 

 心が変われば態度が変わる。

 態度が変われば行動が変わる。

 行動が変われば習慣が変わる。

 習慣が変われば人格が変わる。

 人格が変われば運命が変わる。

 運命が変われば人生が変わる。

 

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      ■  2006年(平成18年)1月15日(日)

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 皆様、新年あけましておめでとうございます。今年の筆初めです。

 年末からのご無沙汰で、事務所に「病気なのか?」との問いあわせもあったようで、知恵の女神、ミネルヴァの梟(ふくろう)は、黄昏に旅立って、どこへ行ったのか?新たな舞台に飛び立つと思ったのに、飲みに行ったのか、と恐縮です。

 年末、女房が夜勤で、三人娘に父は掃除を教え、そばを教えと大変で、そのまま「去年今年(こぞことし)貫く棒のような」感じですごしてきました。

 今年はモーツアルトの生誕250年。年末からCDを買ってゆとりをもってのはずだったのですが、ドタバタです。

 1年の初めはやたらと大局観を持たねばならないという使命感もあり、「戦争をやめさせ環境破壊をくいとめる新しい社会のつくり方」なんぞを学ぼうと思ったのに端を発して、どっさり運ばれてきた本の山の中に埋もれておりまして、やめられないとまらないカッパエビセンのごとく、でございまして、このまま1年が過ぎていきそうで、とりあえず一区切り。

 

 今年は文字通りドッグ・イヤー。1年で7歳年をとるつもりで、しっかり生きたいと思います。

 今年こそは、今年こそは、今年こそは!

 

 「耳には耳の痛いことばかり、胸には無念なことばかり、それがわが玉を磨く石となる。おだてられたり、いいことばかりでは、われとわが身に毒を盛るようなものだ」  菜根譚(耳に逆らうの言)。

 

  本年もよろしくお願いします。

夢十夜
夏目 漱石

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