2015年 1月 6月 7月

2014年 1月 2月 6月

 

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      2015年(平成27年)7月8日(水)

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 夕暮れを、一日がそこに死んでゆくのだと思って眺め、朝を、すべてがそこに生まれるのだと思って眺めたまえ。

 君の視覚が一瞬ごとに新しくあるように。賢者とは、すべてに驚嘆する人のことだ。

                          −ジイド「地の糧」―

  われは花

 嫩草(わかくさ)の穂にまさり よしや野の霜かたく

 百鳥(ももどり)の眉を越え 世の風はしげくとも

 われは花 われは花

 春 萠(きざ)す日に聡(さと)し 燃えいずる陽に靱(つよ)し

 

  寒い晩だな

 寒い晩です

 妻の慰めとは、こんなものであります。

            齊藤 緑雨

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      2015年(平成27年)7月7日(火)

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 小暑 初侯 温風至る

   夏の風が、熱気を運んでくるころ。梅雨明けごろに吹く風を、白南風と呼ぶようだ。

  別るるや夢一筋の天の川 夏目漱石

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      2015年(平成27年)7月3日(金)

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 あぢさゐの青の深きに梅雨注ぎ昨夜(よべ)より寒き昼間と思ふ(宮柊ニ)

 紫陽花やきのふの誠けふの嘘(子規)

 迷うあじさい七色変わる、色が定まりゃ花が散る

 

  梅雨寒(つゆざむ)がある。アジサイの花の色の変化は人の心の変わりやすさに例えられる。

  それでも、紫陽花をあじさいと読む人はまだ良い。不遜な奴は「紫陽花?」などと女を誘う。

 

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      2015年(平成27年)7月2日(木)

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2224節季72候。

旧暦でこまやかな季節の移ろいを感じる。

ときは、夏至末候、半夏生(はんげしょう)ず。

半夏(からすびしゃく)が生えはじめるころ。 

夏至から数えて11日目が半夏生(田植えを済ませた農家が休息を取る日)。この日に降る雨を半夏雨(はんげあめ)。田の神様が昇っていく。

この日の天気で一年の豊作を占う習慣もあったとか。

 香川では田植えや麦刈りを手伝ってくれた人に「うどん」をふるまった。7月2日はうどんの日。

 7月に入った。京都の夏の風物詩、祇園祭は八坂神社の祭礼で7月1から1ヶ月もある長い祭り。古代イスラエル、秦一族の歴史を眺めてくるか。

光陰矢の如し。日々是好日を噛みしめるために、脳細胞の活性化のためには少しでも何かどうでもよいことを書きとどめていく。